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Summary
本ゼミは、「法理論」「教養」「現実運用(先進法学)」の3つの視点からバランス良く民法を学ぶことに特徴があります(「Method」参照)。しかし、このバランスを維持するがゆえに、民法の体系的な理論演習がおろそかになってしまう恐れがあることもまた事実です。
そこで、「民法総則」から少なくとも「不法行為」まで(できるかぎり「家族法」まで)の、民法の全範囲にわたる徹底した理論演習を実施し、本ゼミのいわば「基礎(土台)」を支えるのが、「理論民事法学演習Plus(インテンシブコース)」となります。
あわせて、「法職」を目指す学生に特化した卒業生との人的交流(法曹三者・研究者・公務員)も図ります。
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Target
想定される対象者は、「司法試験受験者(特に、単なる合格以上の能力を求める者)」および「研究者志望者」となります。しかし、純粋に民法理論に関心がある方でも当然歓迎します。なお、参加にあたり、以下の点に注意を要します。
司法試験(予備試験)をはじめとした資格試験の短期合格のためには、自分にあった勉強法を早期に見出す必要があります。例えば、よく批判される「論証パターン」の暗記であっても、そのパターンを応用できる思考力があれば、実に効率的な勉強法となり得ます。要は「メソッド」自体に“善悪”は無いわけです。
本クラスが採用する「メソッド」は、とにかく、基礎理論や要件の厳格な理解を徹底することを通じて、その学修法と思考法とを自身に植え付け、これを、他分野にすら応用できるようにするというものです。この「メソッド」に魅力を感じ、努力できる方をお待ちしております。
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Method
◆レクチャー=インプット
・オリジナルテキスト(レジュメ)を使用した担当教員による解説と、質疑応答とを行う。
・担当教員が作成した動画教材を自習する。Aパートの補助作業となる。
◆プラクティス=アウトプット
【事例演習+答案添削】
担当教員が作成した(または信頼できる素材の)事例問題について検討する。
【理論分析演習】
・教科書等では説明のない法理論の構造や背景に着目し、学説や判例の考え方を合理的に正当化する術を検討する。
・一見して矛盾する多数の判決や学説等を集め、相互に理論的な整合性を取れるように検討する。
【即日起案演習】
教場で提示される法的課題を制限時間内に解決する。